繁殖の準備を行う

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メダカの繁殖は、ちょっとしたコツさえつかめばそれほど難しいものではありません。

メダカを卵から孵化させ、稚魚の段階から愛情をもって育てることで、メダカに対してさらに愛着が湧くようになります。

メダカの飼育に慣れてきたら、次はメダカの繁殖にチャレンジしてみましょう。

自分が飼育できる分だけを増やす

メダカの飼育は比較的簡単で、要領を掴めばどんどんと増やすことが可能です。
しかし、増やしすぎたあまり、自分だけでは飼育が困難になる場合もあります。

また、一つの水槽に何十匹もメダカを入れてしまうと、水質の悪化やストレス等でメダカの体調も悪くなってしまいます。

メダカの繁殖を始める前に、いったいどれだけの数までなら余裕を持った飼育が可能なのかを考えましょう。
そして繁殖させたメダカを「最後まで責任をもって面倒を見る」という気持ちを持って繁殖を行うようにしてください。

そして、もし飼い切れなくなったからといって、絶対に付近の川や池、田んぼにメダカを放流しないでください。自然のメダカ(野メダカ)の生態系が崩れてしまうためです。

繁殖させるまえに確認しておくこと

  • メダカの飼育は一匹につき1リットルの水が必要。繁殖させた分を飼育容器を準備できるか?
  • 繁殖させればその分だけ手間も増える。最後まで飼育ができるかどうか。
  • エサ代や電気代等の維持費も増えるので、飼育にかける費用に余裕があるかどうか。

産卵の条件

  • 産卵する時期・・・5月~9月
  • 水温・・・約20度~30度
  • 産卵する年齢・・・孵化後3ヶ月~2年まで
  • 産卵数・・・1回につき5~20個
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孵化用の水槽を用意する

メダカを孵化させるには、孵化用に別の水槽を準備する必要があります。

水草等に産み付けられた卵を親と同じ飼育容器に入れておくと、他のメダカにエサと間違えられて食べられてしまう可能性があるためです。
また、無事生まれたとしても、稚魚が親メダカに食べられてしまう場合もあります。

まず、メダカが産卵したら、その卵を別の容器に移します。
水草に産み付けられることが多いので、その水草ごと別容器に移すのがお手軽です。

その後、親の半分程度に成長するまでその容器で飼育し、その後親の水槽に戻します。3ヶ月もすれば、親に食べられる心配は無くなります。

尚、メダカの卵が孵化するために必要なものは以下の通りです。

ふ化用の水槽

卵が付いた水草を入れて、その後、稚魚が成魚の半分程度野大きさになるまで暮らしていくための水槽です。卵が付着した水草が収まる程度の、小さな水槽でも大丈夫ですが、あまりにも小さいと、水質が悪化しやすくなりますので、注意が必要です。

蛍光灯

無くても卵はふ化しますが、卵が最もふ化しやすくなる条件の一つ、「日照時間を13時間にする」条件をキープするためには必要となります。昼間は窓際等で日光に当てておき、日が沈んだら蛍光灯の光を当てて、日照時間が13時間になるようにします。

水草

卵が産み付けられた水草とは別に、稚魚が隠れ家にするための水草も入れて置きます。

以下の道具はNG

  • 底砂や砂利・・・砂利や底砂の隙間に稚魚が挟まり、出られなくなってしまう危険性があるため利用しません。
  • エアーレーション・・・稚魚が吸い込まれてしまう危険性があります。エアポンプを入れなくても、稚魚用の水槽が酸欠になることは極めて少ないので、問題ありません。

産卵スケジュールカレンダー

水温が25度以上、日照時間が13時間以上の環境下で、メダカは産卵を始めます。以下のカレンダーを参考に、メダカの産卵のスケジュールを把握しておきましょう。

3月 活動を始める 交配させる親を選び、産卵用の水槽に入れるオス1匹に対してメス2匹が理想 卵が産み付けられた水草を別容器に移す
4月 4月の後半~5月の連休明け頃から産卵を開始
5月
6月
7月
8月
9月 産卵が終わる
10月
11月
12月 冬眠を開始する
1月
2月

尚、ふ化の確立をアップさせるために、繁殖用の水槽は日中は日光が当たる窓際に置き、夜は蛍光灯で日照時間が13時間となるよう調整します。