メダカを繁殖させるためのコツ

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メダカの繁殖は、さほど難しいものではありません。
しかし、さらにたくさんの繁殖を行おうとすれば、それなりの知識も必要になります。
このページでは、メダカをさらに繁殖させるための知識を紹介していきます。

温度調整を行って一年中繁殖させる

通常、水槽内で飼育しているメダカの数は、繁殖させようとしなければ増えることは殆どありません。

なぜなら、水槽の中に産み落とされた卵は、成魚がエサと間違って食べてしまうからです。
例え無事に卵から孵ったとしても、やはり成魚にエサとして食べられてしまうのです。
そのような理由もあり、メダカをたくさん繁殖させようと思えば、親を飼育している水槽から別の水槽に移す必要があるのです。

メダカの繁殖を効率的に行うには、水槽の設備に工夫をする等、ふ化の手助けを行う必要があります。
常に水温と日照時間を一定に保ち、通常なら秋冬には冬眠してしまうメダカを「冬眠させない」ようにして、繁殖ができる環境を整えるのです。

そういった環境を作る事で、メダカは「まだ春~夏だ」と思わせ、産卵しようと考え、一年中の繁殖が可能となるのです。

通常の繁殖であれば、水換えを定期的に行っている程度でも繁殖は可能です。
本格的に繁殖させるためには、エアポンプを用意したり、水換えの頻度を多くしたりと酸素の供給や水質にもしっかりと気を配る必要が出てきます。

しかし、通常であれば冬眠している季節に無理やり繁殖を行うという点から、懸念すべき点もあります。
意図的に産卵させたメダカは、冬眠したメダカに比べて寿命が短くなると言われています。
本当に大量に繁殖させる必要があるのかを良く考えて行うようにしてください。

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効率的に繁殖させるためのポイント

  • 水槽や屋内に移動させる
  • 水温は20~25℃に保つ
  • 補助照明で日照時間を平均13時間(14~16時間程度)にする
  • エアポンプで水中に酸素を供給する
  • 3日に1回の頻度で1/3程の水換えを行う
  • フィルターを設置する場合はフィルターの向きに注意する
  • 底砂利は必要なし

各ポイントについて、以下でさらに詳しく説明していきます。

水温は20~25度

屋外、屋内ともに、春から夏にかけては特に手を加えなくてもメダカは産卵を行います。
産み落とされた卵を別の容器に移し、卵をふ化させていきましょう。

メダカは寒い時期になると冬眠しますが、秋も冬も繁殖を続ける場合は、屋外の水槽を屋内に移動させ、水温を20~25度程度に保つようにします。
水温の調整には、別で水を温めるためのヒーターを購入する必要があります。

日照時間は13時間

水温を保つ以外に必要な条件は、日照時間です。
だいたい1日の日照時間が14~16時間程度になるように調整する必要があります。

日中であれば、窓際に水槽を置いておけば自然の光のみでこの条件をクリアーすることが可能です。
日が暮れたら、「日中の日照時間+日が暮れてからの補助照明時間」が14~16時間になるように、補助照明で光をあてるよにしてください。

日の浅い秋~冬にかけての季節や、常に自然光が当る窓際に水槽が置けない場合、曇り空で太陽光が不十分な場合も、補助照明で日照時間を補助する必要があります。

尚、水槽にエアポンプで水中にしっかりと酸素を送ることで、ふ化率もより上昇します。
設備に費用をかけることができるのであれば、エアポンプも設置してみましょう。

水換えは3日に1回行う

通常の繁殖であれば、そこまで頻繁に水換えを行う必要はありませんが、より確実に繁殖を行いたい場合は、3日に1回程の頻度で水換えを行うようにします。
一度に行う水換えの量は、約1/3程の水を入れ替えるようにします。

頻繁に水換えを行う理由としては、繁殖を行うための繁殖用の水槽では、活動条件が整っているために、より活発にメダカが行動します。
エサも良く食べ、排泄物も多くなり、水質も悪化しやすくなるためです。

尚、水質を保つことは大切ですが、フィルターは特に設置の必要はありません。
水流が強くなりすぎる事で、メダカの繁殖行動の妨げになってしまう可能性があるためです。
また、産卵した卵や、別容器に移す前にふ化してしまった稚魚が隙間に挟まってしまうことがあるため、水槽の底に砂利を敷く必要はありません。