野生メダカはどこに住んでいるのか?

このページでわかること

  • 野生メダカがいる場所
  • 野生メダカに出会うためのステップ
  • 野生メダカを探す際の条件

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昔から日本人にとって身近な存在であったメダカ。

現在、ペットショップ等で売られているメダカは、その殆どが品種改良メダカで、野生のメダカではありません。
市販されているメダカではなく野生メダカを自宅で飼育したいという場合は、自然環境の中で暮らしているメダカをつかまえてくる必要があります。

野生のメダカを見つけるためには、川や田んぼ等の、人里に近い自然環境の中を散策してみましょう。

野生メダカがいる場所は?

戦後、都市開発や下水道整備などによって、小川や田んぼが減少してメダカの住みかが失われてきました。
さらに、産地の異なるメダカが野に放流されたため生態系がくずれてしまい、今では一部の種が絶滅の危機に瀕しています。

その一方で、多くの保護活動や環境保全の努力が実って、今でも小川や田んぼ、流れの緩やかな浅瀬等にメダカの姿を見ることができます。

メダカを捕り過ぎたり、自然環境に異なる産地のメダカを放流しなければ、自然のメダカをつかまえて飼育することも可能なのです。

野生メダカとは?

野生メダカ(黒メダカ)

野生メダカは別名黒メダカとも呼び、素朴で日本的な魅力があるメダカです。
その地域でしか繁殖していない「純血種」なので、愛好家もたくさんいます。

野生メダカに出会うためのステップ

場所と行き方を調べる

メダカが生息しているのは、流れのゆるやかな川や田んぼ、流れの緩やかな浅瀬です。
その場所までの行き方や交通費、当日の天気等を調べておけば、スムーズに行動ができます。

車で行く場合は、駐車場の有無等も調べて置きましょう。

準備するものをチェックする

メダカ捕まえるために必要なものを準備します。
同時に、メダカ用の水と水槽を予め用意しておきましょう。
メダカを捕まえてきてから水を作っていては、捕まえてきたメダカがストレスで体調を崩してしまう可能性もあるからです。

現地でメダカを探す

現地に着いたらメダカのいる場所を探します。
川の端っこや小さな段差の下、水草の根元や流れの緩やかな浅い場所等を静かに覗き込んで見ましょう。
メダカの群れが確認できるはずです。

場所によっては危ない箇所もありますので、足元をしっかりと確認して、藪(ヤブ)や流れの急な水深が深いような場所へは近づかないでください。
また、メダカはその様な場所には住んでいません。

メダカを捕まえる

メダカは捕まえようとして逃げられてしまっても、またもとの場所に戻ってきます。
その習性を知っていれば、同じ場所でメダカが戻ってくるのを待っているだけで、たくさんのメダカを捕まえることができます。

尚、捕まえる際は川に茂っている水草を踏みつけたり、田んぼのあぜ道を踏み荒らさないように注意してください。

メダカを捕まえたら・・・?

たくさんのメダカがとれても、飼いきれないようなら元の場所へメダカを戻してあげましょう。
むやみやたらに持ち帰っても、過密飼育で死んでしまったり、途中で飼うのが大変になってしまうからです。
その場所で住んでいるメダカの数が極端に減ってしまえば、繁殖に影響が出てしまう可能性があります。

また、自宅で飼えなくなったとしても、メダカを採取した場所以外では絶対に放流しないでください。
捕まえた以上は、最後まで責任を持って飼育してください。

メダカが住んでいない場所

メダカは淡水魚なので、海には住んでいません。
流れの速い場川や傾斜の急な川も住みかに適していないので、その姿をみることは殆ど有りません。

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野生メダカを探す際の条件は?

田んぼ

  • 季節:春~夏にかけて
  • 時間:朝~夕方(夜間はメダカも眠っています)
  • 場所:田んぼ、流れの緩やかな川
    • 流れが緩やかな場所
    • 水が澄んでいて綺麗な場所
    • 川の端、段差の下等の外敵の少ない場所
    • 水生植物のある場所(メダカが産卵や寝床にするため)

都市部や市街地などの都市近郊に住んでいる場合、野生のメダカの姿を見ることは少ないでしょう。
メダカを捕まえるためは、流れの緩やかな水質の綺麗な川や田んぼまで出かけなくてはなりません。

住んでいる場所によっては、メダカが住んでいる場所までかなりの距離を移動しなければならない場合もあります。
そのため、目的地についてしっかりと調べ、車で行く場合は駐車場を下調べしておき、電車で行く場合は駅からどれだけの距離にメダカが住んでいる川があるのかを調べておく必要があります。

また、メダカは朝から夕方にかけて見られますが、太陽が沈んでしまうとメダカも寝床へ帰っていきますので、捕まえることができなくなります。
現地までの移動時間をしっかりと把握し、明るいうちに現地に到着できるように時間を調整しましょう。

当日の天気も重要です。
当日が大雨の日であれば、メダカも流されないように姿を隠してしまいます。
また、増水によって河川が氾濫する危険性もあり、田んぼ周辺の用水路も流れが速くなりますので、絶対に近づかないようにしてください。

尚、メダカの捕獲は子どもだけでは行わず、必ず大人が一緒に行動するようにしてください。