メダカを捕まえた後はどうするか?

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まず、大前提として、自宅で飼育できる分だけを持ち帰るようにして、捕りすぎたメダカは元の川や田んぼに逃がしてあげましょう。

また、持ち帰った後に、捕まえた場所とは違う場所に放流することは絶対にしないでください。

メダカは飼育できる分だけを持ち帰る

野生メダカのつかまえ方のページで説明したように、メダカはコツを掴めばたくさんの数を捕まえることが可能です。
そのため、メダカを捕りすぎてしまう場合も少なくありません。
そこで、自宅で飼育できる分だけを持ち帰り、残りのメダカは元の自然に戻してください。

数を捕りすぎれば、その場所での野生メダカの繁殖にも影響が出てしまいます。
皆が皆、「少しくらいなら」の気持ちでメダカを持ち帰ってしまえば、その場所から野生メダカが居なくなってしまうかもしれません。

また、持ち帰ったメダカを飼育するための水槽は、どの程度のものが準備できるでしょうか?
メダカを飼育するには、1匹あたり1リットルの水が必要になります。10匹を持ち帰れば10リットルもの水が必要になるわけです。

そして、生き物を飼育する以上、「死」は必ず訪れます。
最後まで責任を持って、飼育することが出来るかも考えて、メダカを持ち帰るようにしてください。

元気なメダカだけを持ち帰る

捕まえたメダカを良く観察してみましょう。

中には、泳ぎに元気が無かったり、体がいびつに曲がっていたり、体の表面に傷が付いているような固体がいれば、それらのメダカは自然に帰してあげましょう。

野生のメダカは、病気になっていたり、怪我を負っていることも少なく有りません。
それらのメダカを持ち帰ったとしても、おそらく元気な状態で飼育することは難しいでしょう。
野生メダカにとっては、自然環境のままに、自然に治癒するのが一番なのです。

健康なメダカか、そうでないかをしっかりと見極めて、健康で元気のあるメダカだけを持ち帰るようにしてください。

メダカを連れて帰る方法

ペットボトルの場合は?

まずは、バケツの水をペットボトルに入るくらいの量に調整します。
そして、ペットボトルにじょうご(ペットボトルを半分に切ったものでも可)をセットして、バケツの水ごとメダカをペットボトルの中に入れます。

勢い良く水を入れすぎると、じょうごから漏れた水と共に、メダカが地面等に落ちてしまいますので、ゆっくりと静かに入れてあげましょう。

ビニール袋の場合は?

ペットボトルに入れる場合と同様に、ビニール袋に入る程度にバケツの水を調整します。そして、ビニール袋の「角」の部分にメダカが挟まらないように、ビニール袋の角を折りたたんでセロテープ等で固定します。

そして、バケツの水ごとビニール袋の中にメダカを入れます。
最後に、袋に中に空気がしっかりと入るようにして蓋をして、ねじってゴム等でとめてください。

尚、ビニール袋は何かの拍子で破れてしまうことがありますので、できれば袋を2重にする等して、袋が破れ無い様に工夫してください。

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メダカを持ち帰る際のポイント

1日以上かけてメダカを持ち帰る場合は?

自宅に持ち帰るまでに1日以上を要する場合は、メダカに空気を供給する必要があります。
携帯用のエアポンプが付いている持ち運び用の水槽もありますが、最もお手軽なのが「酸素が出る石」を利用することです。

魚を扱うペットショップであればどこでも入手することが可能ですし、100円均一等にも売られています。
この石は水の中に入れておくだけで酸素が発生し、軽量でかさばらないので持ち運び用には非常に便利です。

メダカが病気や怪我を負っていた場合

現地でしっかりと観察したつもりが、自宅に着いてから病気や怪我であったと判明する場合もあります。
その場合は自宅に用意した水槽に移すのではなく、持ち帰った現地の水の中に入れておき、暫く様子を見ます。
そのまま自然に治癒するのを待つか、塩水浴で治療を試みます。

傷や病気が回復するまでは、他のメダカが入っている水槽には入れないようにしてください。

水槽や水が準備できない場合

本来であれば、メダカを捕まえて持ち帰る前に水槽の準備はしておかなければなりません。
それでも、準備が間に合わなかった場合は、水槽の準備ができるまで捕まえてきた環境の水と共に暫く待機させておきます。
バケツ等に現地の水とメダカを移しておくだけでOKです。

注意点として、慌てて水槽を作ったからといって水道の水をすぐに使うことは絶対にやめてください。
必ずカルキ(塩素)抜きを行った後、水あわせを行ってから水槽にメダカを移します。

田んぼや川ではマナーを忘れない

見知らぬ土地であっても、その土地には所有者がいます。
特に田んぼや用水路は、現地の農家の方々が大切にしている場所です。
現地にある石を動かしたり、あぜ道を壊したりしないようにして農家の方々の迷惑になるような行動は慎みましょう。

また、現地で出たゴミは必ず持ち帰るようにしてください。
最近のアウトドアブームの流れから、マナーの悪い利用客も増えています。
もし現地にゴミが落ちていたのを確認したのなら、掃除しておきましょう。