メダカの引越しについて

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メダカを飼育する上で最難関とされているのが、メダカの引越し作業です。

購入したメダカ、外から捕まえてきたメダカであっても、この引越し作業が上手くいかなければ弱ってしまい、最悪の場合死なせてしまうことも・・・。

メダカは丈夫な魚ですが、急激な環境変化には弱いので、水槽の水に少しずつ慣らしていくことが重要です。

メダカを水に慣らす「水合わせ」は必ず行う

水合わせとは、購入してきたメダカを、予め準備しておいた水槽の水に「慣らす」作業のことです。
この作業をしなければ、最悪の場合全てのメダカが全滅してしまう可能性もあります。

元々メダカが飼われていた水質と、こちらで準備した水質とでは、水温やph(ペーハー)に違いがあります。
その変化によってメダカがショックを受けて、著しく体調を崩してしまうのです。

このショック症状を出さないためにも、購入してきていきなり水槽の中に入れるのではなく、徐々に水に慣らしていく水合わせを必ず行うようにしてください。

最初が肝心な水合わせ

水合わせとは、塩素(カルキ)を抜くために1日程汲み置きした水にメダカを慣らしていく作業のことです。
この作業をすることで、その後のメダカの運命を決めるといっても過言ではない程、重要な作業です。

この程度の作業が面倒に感じるならば、はっきりいって、メダカの飼育には向いていないということになります。
それ程メダカの飼育において重要なウエイトを占めている作業なのです。

この水合わせをしっかりと行っておけば、水槽の水質に順応したメダカは、その後もすくすくと育っていくことでしょう。

しかし、どれだけ上手に水合わせを行ったとしても、元々弱っていた固体や病気を持っていた個体、または丈夫であった固体でも死んでしまうことがあります。

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水合わせの基本的なやり方(方法)

  • メダカの入ったビニールを水槽に浮かべる(約30分)
  • ビニールを空けて、その中に水槽の水を少しいれてなじませる
  • 暫く様子を見た後、アミ等でメダカをすくって水槽の中に入れる

水合わせのポイントとして、最低30分は水槽の中に浮かべて、ビニールの中の水温と水槽の温度を同じに合わせることです。
そして、温度が同じになった後、今度は水槽の水をビニール袋の中に入れて、水質に対してメダカを慣らします。

注意点としては、購入時に入っていたビニールの中の水は、水槽の中には移さないという点です。
万一、ショップ側の水槽に何らかの病原菌が入っていた場合、その菌を水槽の中に入れてしまわないためです。

そして、もし袋の中に元気の無いメダカが居たら、水槽とは別の容器に隔離して、病気の治療に当るようにします。
これは、他の健康なメダカに病気が移ってしまわないための配慮です。

さらに丁寧な水合わせ

少しでも慎重を期すならば、さらに丁寧な水合わせを行うことをオススメします。
基本的なやり方は先ほど説明した通りですが、以下の手順でさらに丁寧な水合わせを行うことが可能です。

  • ビニールごと水槽に浮かべて10分待つ
  • 袋の中に水槽の水を少し入れる(コップ半分程度)
  • 水槽の水にビニールを浮かべてさらに10分待つ
  • 再びコップ半分程度の水槽の水を入れる
  • この作業を2~3回繰り返す

数回この作業を繰り返せば、ビニール袋の中の水質と温度は、水槽のものと殆ど変わらない状態となります。

さらに慎重を期す場合は、上記の方法で水合わせを行った後、水槽に1匹だけメダカを移してその様子を観察し、問題なさそうなら他のメダカも全て水槽に入れます。

一週間程は要注意

水合わせを完璧に行ったとしても、一週間程は注意してメダカを観察する必要があります。
どれだけ上手に水合わせを行っても、相手は生き物なので絶対はありません。
ある日突然、メダカが全滅していたということも起こり得ます。

水槽に入れて直ぐは、メダカも突然の環境の変化に戸惑っています。
しかし、暫くすると落ち着いてきますので、この時点で少しだけエサを与えてみてください。
与えた分をちゃんと食べきるのであれば、徐々に適量まで増やしていきます。

もし、このタイミングで死んでしまうメダカがいれば、そのメダカが病気を持っていた可能性もあります。
すでに病原菌がその水槽に入ってしまった可能性もあるので、その場合は水槽の水を全て入れ替えるようにしてください。

この様な事態も想定されますので、汲み置きの水は予め多めに作っておくようにしましょう。

2日目~1週間もすれば、メダカも新しい環境に慣れ始め、あちこちを活発に泳ぎ回るようになります。
えさも活発に食べ始めるタイミングなのですが、それでも元気が無いメダカが居るようなら、そのメダカが病気を持っている可能性もあります。
別の容器に隔離して、様子をみながら治療も検討してください。

注意点として、しっかりと観察することは重要ですが、だからといって頻繁に様子を見たり、水槽に近づいてメダカをじっと見る、エサを与えすぎるということは行わないようにしてください。
かまいすぎると、メダカにとってはストレスとなってしまうからです。