水換えの方法と頻度

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メダカにとって水は命と同じです。
水質の悪化はメダカの体調にも影響してきますので、定期的な水換え作業が必要になってきます。

なぜ水が汚れるのか?

メダカに限らず、生き物を水槽で飼育していれば水は汚れてきます。

これは、水槽で飼っている生き物のフンや食べ残し、腐った水草等が原因となり、水槽内の水を汚染していきます。

汚れた水をそのままにしておくと、そこに住んでいる生き物にも悪影響が出てしまい、最悪の場合は生き物が死んでしまいます。

水換えの際の注意点

水換えを行なう際に注意する点があります。
それは、新しい水と古い水を同じ温度にすることです。

水が汚れてしまうと、メダカは病気に掛かりやすくなってしまい、最悪の場合は死んでしまいます。
そこで、定期的な水換え作業が必要になってくるのですが、メダカにとって水の温度の急激な変化は命取りとなってしまいます。

新しい水と古い水の温度に大きな差があると、メダカは心臓麻痺を起こしてしまいます。
また、体表面を覆っている粘膜が損傷してしまい、病気にかかりやすくなってしまいます。
この体表を覆っている粘膜は、様々な病気からメダカを守っています。
この体表を傷つけないためにも、水換えを行なう際、メダカの移動にはアミ等を使うようにして、直接手で触れないように注意してあげてください。

季節毎で水換えの頻度は違ってくる

水換えの頻度は季節によって違ってきます。
基本的には、温度が上がる夏場は頻度を多くし、気温が低い冬場は殆ど行わないか、まったく行わないという場合もあります。

季節毎に適切な水換えを行い、水質を保つようにしてください。

夏場

水温が高く、最もメダカの活動が活発になる季節です。
エサも良く食べますので、その分排泄物も多くなります。
排泄物やエサの食べ残し等によって水質は悪化しやすくなりますので、基本的には週に1回の水換え作業が必要になってきます。

春・秋

春と秋の水換えは、2週間に1回程の割合で行います。
水槽で飼育しているメダカの数にもよりますが、水の状態をしっかりと観察して、予想よりも早く水が汚れてくるようであれば、夏場と同様に水換えの頻度を高めてください。

冬場はメダカの活動も低下することから、基本的には水換えの必要はありません。
水温が低下するとエサも殆ど食べないので、排泄物も少なく、水質の悪化が殆ど無くなるためです。

いずれの季節にしても、水換え用の水を常に用意しておくと便利です。
特に夏場は頻繁に水換えを行うことになりますので、バケツ等で汲み置きしてカルキや塩素を抜いた水を作っておくと良いでしょう。

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水換え用のポンプを作っておく

市販の水換え用ポンプを購入しても良いのですが、ポンプを自作することも可能です。

新品の灯油用のポンプの吸い込み口の方に布(ガーゼが良い)を被せ、輪ゴムで固定するだけの簡易的なものでも十分に水換えが可能です。

尚、一度灯油の吸い上げに使用したポンプは使わないようにしてください。

水換えの手順

水槽の水換えは何度も行う作業となりますので、以下で説明する手順をしっかりと覚えて、水質の安定に努めるようにしてください。

まずは新しい水を作る

水換え用の水は、水道水を一日汲み置きしたものを利用するか、中和剤でカルキや塩素を中和した水を利用します。

汲み置きしておいた水は、室内の水槽と水温に差が出ている可能性がありますので、水換えの前に汲み置き水を水槽の近くに置いて、同じ温度になるように調整してください。

水槽の水を抜く

予め作っておいた水換え用のポンプを使って、水槽の水を三分の一程抜き取ります。
ポンプの先には必ずガーゼや布を巻きつけるようにして、メダカを誤って吸い込まないように注意してください。

市販されている水抜き用のポンプであれば、小さな魚を吸い込まないように給水側が網目状になっている等の工夫がなされています。
自作が面倒と感じる場合は、市販のものを購入しておきましょう。

水槽の掃除をする

水を抜いた後、目の細かいアミを使ってゴミ等を取り除きます。
また、水槽の壁には苔等が付着していることがありますので、汚れていると感じたらそれらも拭き取ります。

アミで砂底をなぞると、底砂が舞い上がって水の中が濁ってしまいますので、静かにアミを動かしてゴミを取るようにします。

水槽に水を入れる

掃除が終わったら、最後に汲み置きしておいた水を水槽に入れて水換え作業は終了です。
水を入れる際は、底砂が舞い上がらないように静かに入れるようにしてください。

また、できれば水温を同じにして、メダカが温度差によってショックを受けないように配慮してあげてください。
水温計は100円均一等で販売されている、簡易的なものでも十分です。

基本的な水換えの手順は以上です。
水槽内で飼育しているメダカの数が少ない場合は、メダカをアミ等で静かにすくって、別容器に移動させて水槽の掃除を行いましょう。
そうすればメダカを誤って吸い取ってしまう危険性もなくなりますし、水槽の壁や底砂の掃除もやり易くなります。